芝の社会で大事なのは、覚えた知識をすぐに答えにすることではありません。地図、表、グラフ、写真、文章資料を見て、そこに書かれている条件を根拠にして判断する力です。知識はもちろん必要ですが、知っている言葉に飛びつくと、資料の読み取りを外してしまうことがあります。
たとえば地理では、地名や産業を覚えているだけでは足りません。地図上の位置、気温や降水量の表、農産物の生産量、交通の時刻表などを組み合わせて考える問題があります。ここで必要なのは、まず資料の題名と単位を確認することです。何県の話なのか、何月の気温なのか、人数なのか割合なのか。そこを見ないまま知識で答えると、似た選択肢に引っかかります。
歴史でも同じです。人物名や出来事の年号を覚えていることは土台ですが、文章の中でどの時代の話をしているのか、何をきっかけに社会が変わったのかを読み取る必要があります。芝の社会では、短い知識問題だけでなく、文章の流れから時代や制度を判断する問題が出ます。年号を丸暗記するだけでなく、「その出来事の前と後で何が変わったか」を説明できるようにしておきたいところです。
公民や現代社会の問題では、さらに注意が必要です。本文が長く、ふだんの知識だけではなく、資料文の中にある考え方を読ませる問題があります。憲法、選挙、地方自治、平等、情報社会などのテーマでは、言葉を知っているだけでなく、その言葉が文章の中でどう使われているかを確認しなければなりません。
家庭での練習では、答え合わせの後に「どの資料を見て決めたか」を一言で言わせると効果があります。地図を見たのか、表の数字を比べたのか、本文中の表現に根拠があったのか。そこを確認しないまま正解だけを覚えても、次の問題では使えません。
また、資料問題では、最初から全部を細かく読もうとすると時間が足りなくなります。先に設問を見て、何を聞かれているのかをつかむ。次に資料の題名、単位、時期、地域を見る。そして必要な部分だけを丁寧に読む。この順番を身につけることが大切です。
