芝の生徒会ボランティアは、最近始まった活動ではありません。第三代校長、渡邊海旭先生の時代には、すでに活動していたという記録が残っています。学校の公式サイトに、そう紹介されています。
現在の活動は、街頭での募金や地域の清掃美化だけではありません。子ども食堂や子ども会館の催し、港区のプレーパークにも参加しています。一つの行事を毎年繰り返すのではなく、学校の外へ出て、地域のいろいろな場所とかかわっているのです。
学校行事では、準備を重ねた成果が目に見えます。しかし奉仕活動は、学校を華やかに見せるためのものではないでしょう。必要な場所へ出かけ、自分たちにできる仕事を引き受ける。芝が掲げる「共生」は、校内で仲良く過ごすというだけの言葉ではないのです。
芝の学校生活には、部活動も委員会も、運動会も学園祭もあります。その中に、第三代校長の時代から続く活動が、今も形を変えながら残っている。伝統というのは、昔の話を覚えることではなく、今の生徒が自分の役割として受け取ることで続くのでしょう。
学校を見るときは、目立つ行事に目が向きます。けれど、学校の外で誰のために動いているかを見ると、その学校が大事にしているものがわかります。芝の奉仕活動は、その一つだと思います。
