半年以上かけて渡す大運動会

芝の大運動会は、当日の競技だけを見ていてはわからない行事です。多くの生徒が実行委員を担い、準備にかけるのは半年以上。運動が得意な生徒だけの晴れ舞台、という置き方ではありません。

赤・白・黄・青の四軍は学年縦割りで編成されます。中学一年生から高校三年生までが同じ行事に参加し、学年ごとの競技で得点を競う。低学年には低学年の出番があり、高学年には騎馬戦のような競技があります。六つの学年が一緒でも、誰かの競技を借りて参加する形ではないのです。

そして、この大運動会をもって高校三年生は学校行事から引退します。彼らが築いてきたものは、次の実行委員へ受け継がれると学校は説明しています。半年以上かけた仕事の終わりが、後輩へ渡す場にもなっているわけです。

私は、ここに芝が課外活動をどう考えているかがよく表れていると思います。用意された競技に参加するだけなら、一日で終わります。しかし、実行委員として長く準備し、上級生から受け取り、自分たちの代をつくって次へ渡すとなると、行事は学校生活の時間そのものになります。

自主性という言葉は、自由にさせることだけを指すのではありません。任される仕事があり、それを引き継ぐ相手がいる。芝の大運動会は、生徒に役割を渡し続けることで成り立っているのです。

芝中学校・芝高等学校「楽しくなければ学校じゃない」