記述で理由を書かせると、一文で終わってしまう。何となく答えてはいるが、本文のどこを根拠にしたのかがはっきりしない。塾の解説や赤字を写すと、それで直しが終わってしまう。
芝を考える場合、こういう「記述の浅さ」は早めに見ておいた方が良いでしょう。
記述が浅くなる原因
記述が浅い子は、書く力がないというより、本文に戻る習慣がまだ弱いことが多いものです。
「なぜそう思ったのか」と聞くと、自分の印象では答えられる。しかし、「本文のどの言葉からそう考えたのか」と聞かれると、すぐには示せない。ここに問題があります。
芝の国語では、ただ気持ちを想像して書けばよい、というわけではありません。本文の言葉を手がかりにして、設問に対してきちんと説明する力が必要になります。
ですから、家庭で見るべきなのは、きれいな文章を書けているかどうかよりも、根拠を持って答えているかどうかです。
まず本文のどこを使ったかを聞く
子どもの記述を見たとき、いきなり文章を直す必要はありません。
まず、こう聞いてみてください。
「本文のどこを使って書いたの?」
これだけで十分です。
答えられなければ、もう一度本文に戻る。線を引かせてもよいし、指で示させてもよいでしょう。大事なのは、理由を頭の中だけで作らせないことです。
記述は、思いつきで書くものではありません。本文の言葉を拾い、それを設問に合わせて説明するものです。この順番を身につけるだけで、答案はかなり変わります。
塾の赤字を写して終わらせない
もう一つ気をつけたいのは、塾の添削を写して終わってしまうことです。
赤字を写すと、いかにも直したように見えます。しかし、次に同じような問題が出たときに書けなければ、力がついたことにはなりません。
直しをしたら、少し時間を置いて、もう一度自分で書かせてみると良いでしょう。そのときに大事なのは、同じ文章を再現することではありません。
なぜその直しになるのか。本文のどの言葉を根拠にしたのか。それを子ども自身が説明できるかどうかです。
設問に答えているかを見る
記述が浅くなる子は、設問の要求からずれていることもよくあります。
理由を聞かれているのに気持ちだけを書いている。気持ちを説明する問題なのに、出来事だけを並べている。こういうずれは、文章力以前の問題です。
答案を書く前に、設問文をもう一度読ませて、「これは何を答える問題?」と聞いてみてください。
理由なのか、気持ちなのか、様子なのか。そこを確認してから書くだけでも、答案の方向はかなり整います。
親が全部直さない
家庭で記述を見るとき、親が全部直してしまう必要はありません。むしろ、直しすぎると子どもは自分で考えなくなります。
親の役割は、文章を作ってあげることではありません。
本文に戻らせること。設問を確認させること。根拠を言わせること。
この三つで十分です。
記述が浅い子は、少しずつ「根拠を拾って説明する」練習を積めば変わります。芝の対策としても、早い時期からこの習慣をつけておくことが大切です。
次に子どもが記述を書いたら、まず一つだけ聞いてみてください。
「本文のどこからそう考えたの?」
この問いに答えられるようになってくると、記述はだんだん深くなっていきます。
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