人数の移動は合計で確かめる

芝の算数の直しをしていると、計算はできているのに、人数が途中から合わなくなる答案があります。たとえば、A組からB組へ3人移ったとき、B組には3人を足したのに、A組から3人を引いていない。あるいは、全体の人数まで3人増やしてしまう。3人が新しく加わったのか、場所を移っただけなのかが、途中で分からなくなっています。

2024年、2025年の芝の算数には、人数や回数、量の変化を順に追う問題が見られます。こうした問題では、式を続けて書くだけでなく、「何が変わったのか」を一行ずつ残しておくと整理しやすくなります。

表は「できごと」「A組」「B組」「全体」の4列で十分です。A組が20人、B組が15人で、A組からB組へ3人移ったなら、次のように書きます。

できごと A組 B組 全体
はじめ 20人 15人 35人
AからBへ3人移動 17人 18人 35人

A組は3人減り、B組は3人増えます。ただし、同じ3人が場所を移っただけですから、全体は35人のままです。もし外から3人が加わったのであれば、全体も35人から38人へ増えます。「移動」なのか「外から加わった」のかで、全体が変わるかどうかが違います。

子どもの答案を見るときは、各行の最後に全体人数を確かめます。組の間を移動しただけなのに合計が変わっていたら、その行に間違いがあります。どこか一つの数字だけを探すより、ずれた行がすぐ分かります。

直しでは、間違えた式をすぐに消さず、人数が初めてずれたところに印を付けます。その横に表を作り、「この3人は移動したのか、新しく加わったのか」を本人に確かめてもらいます。説明できたら、解説を閉じて同じ問題を解き直します。芝の過去問で人数の変化が分からなくなったときは、長い式を増やすより、出来事ごとの合計を残す方が直しやすいことがあります。