会話問題はわかったことだけ書く

会話形式の算数を解いている子を見ていると、同じところを何度も読み直していることがあります。登場する人の発言を全部覚えようとして、途中で前の話がわからなくなる。すると、また会話の初めに戻ります。読んでいる時間は長いのに、余白には何も残っていません。

本郷中学校の2023年から2025年の算数では、会話形式の問題が見られます。とくに2025年は、会話から条件を整理する問題が目立ちました。問題文が長くなると、頭の中だけで話を追うのは苦しくなります。

こうした問題では、一つの発言から数や関係がわかったところで、いったん読むのを止めます。そして余白に「AはBより2多い」のように、わかったことだけを短く書きます。発言をそのまま写す必要はありません。誰が何番目に話したかも、全部覚えなくてかまいません。

一つ書いたら、次の発言へ進みます。そこで新しくわかったことを、メモに足します。表にしたほうが見やすければ、表へ移してもよいでしょう。会話を最後まで読んでからまとめるのではなく、一つわかるたびに手元へ残します。

読んだ時点では、意味がわからない発言もあります。その場で無理に式を作ろうとすると、そこで手が止まります。印だけつけて先を読み、後の発言を読んでから戻ると、わかることもあります。

過去問を解き直すときは、正解したかだけでなく、会話の初めへ何度戻ったかも見てみてください。何度も戻っているなら、計算ではなく読み方で困っているのかもしれません。「一つわかったら、一つ書く」。その動作だけに絞ってやり直すと、どこで話がわからなくなったのかも見つけやすくなります。

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