海城の算数は、解答用紙を見ると答えを書く欄が中心です。途中式を答案に書かせる形式ではありません。だからこそ、問題用紙に何を残すかが大事になります。
答えだけを書けばよい試験では、途中の考え方が採点者には見えません。つまり、最後の数字がずれれば、そのまま失点になります。暗算でどんどん進めるより、問題用紙に式や図の印を残し、自分で見直せる状態を作ることが必要です。
海城の問題は、前半の計算や小問だけでなく、図形、場合の数、速さ、立体など、条件を整理しながら解く問題が並びます。問題冊子には計算らんもありますから、そこをただの余白にせず、「あとで戻れる場所」として使う意識を持ちたいところです。
試験中に本人ができることは単純です。式を書いたら、その横に「面積」「時間」「残り」など一語だけ意味を添える。図形では、等しい辺、平行、動く点、固定されている点に印をつける。答えを出したら、問題文の条件に合っているかを最後に見る。
見直しも全部をやり直す必要はありません。まず答えの単位、整数か小数か、範囲としておかしくないかを見る。次に、自分が残した式をたどって、計算の入口だけ確認する。立体や図形は、図に書き込んだ印と求めた量がずれていないかを見る。この三つで、かなりのミスは防げます。
塾のテストで速く答えを出す練習をしていると、途中を書かない癖がつきます。しかし、海城では答えだけを書くからこそ、自分のための途中式が必要です。
普段の演習では、「式を残す」「図に印をつける」「答えを条件に戻す」という流れを決めて練習してください。急ぐべきは難問を増やすことではなく、答えにたどり着くまでの道筋を問題用紙に残す習慣です。
