豊島岡学園を志望していると、どうしても塾のクラスや宿題の量が気になります。もちろん、塾の勉強は大事です。けれども、塾のペースに合わせることだけで精一杯になってしまうと、豊島岡に向けて本当に確認しておきたいことが後回しになる場合があります。
特に大切なのは、「今、何を増やすか」ではなく、「何を確実にするか」です。やることを増やせば安心する、というものではありません。むしろ、家庭では少し絞って、弱点を見つけ、確実に直していくことを優先した方がよいでしょう。
塾のペースと志望校対策は同じではない
塾のカリキュラムは、多くの学校に対応できるように作られています。したがって、全体としてはよくできていますが、特定の学校に向けた準備とは、必ずしも同じではありません。
豊島岡を目標にする場合も、塾のクラスが上がった、下がったということだけで判断しない方がよいと思います。クラスはひとつの目安ではありますが、それだけで「豊島岡に合う力がついている」とは言い切れないからです。
むしろ見ておきたいのは、問題を読んで条件を整理できているか、間違えた問題をもう一度自分の力で解けるようになっているか、限られた時間の中で正確に処理できるか、という点です。
家庭で優先すべきこと
家庭でまず見るべきことは、たくさんあります。しかし、全部を見ようとすると続きません。ですから、最初は次の三つに絞ってよいと思います。
第一に、弱点をはっきりさせることです。算数なら、図形なのか、速さなのか、比なのか。国語なら、選択肢なのか、記述なのか、本文の読み取りなのか。理科・社会なら、知識が抜けているのか、問題文の条件を読み落としているのか。ここを曖昧にしたまま問題量だけを増やしても、効果は出にくいものです。
第二に、短時間で回せる課題を作ることです。家庭学習は、長時間である必要はありません。むしろ30分から40分で区切り、その時間で何を仕上げるかをはっきりさせる方がよい。終わらない宿題を抱え続けるより、「今日はこの単元のこの数問を確実にする」と決める方が、子どもにも手応えが残ります。
第三に、間違い直しを形だけにしないことです。解説を読んで分かった気になるのではなく、少し時間を置いてもう一度解けるかを確認する。これが非常に大事です。豊島岡を目指すのであれば、できる問題を増やすだけでなく、取るべき問題を落とさない力を作っていく必要があります。
やる量を増やす前に、やるべきことを検討する
受験勉強では、どうしても「もっとやらせなければ」と考えがちです。けれども、量を増やす前に、今の子どもに本当に必要なことは何かを見直した方がよいのです。
たとえば、塾で扱った問題を家でもう一度解かせてみる。間違えた問題について、どこで手が止まったのかを確認する。解説を読んだあと、同じ考え方で類題が解けるかを見る。こういう小さな確認を入れるだけで、家庭学習の質はかなり変わります。
親がすべて教える必要はありません。むしろ、親の役割は「何をやるべきかを整理すること」です。今、何ができていて、何がまだ不安なのか。それを把握して、次にやることを少し絞る。その繰り返しが大切です。
個別とWEB教材の使い方
もし家庭だけで弱点を見つけるのが難しければ、個別指導を使って一度見てもらうのもひとつの方法です。大事なのは、長く通うかどうかを最初から決めることではありません。まず、どの問題で手が止まるのか、どの単元に穴があるのかを確認することです。
塾の勉強をやめる必要はありません。塾は塾で活用しながら、家庭では「豊島岡に向けて、今どこを固めるか」を見る。その役割分担をはっきりさせることが大事です。
最後に
豊島岡を目指すとなると、つい高いレベルの問題をどんどん解かせたくなります。しかし、合格に近づくためには、難しい問題に挑むことと同じくらい、取るべき問題を確実に取ることが大切です。
塾のクラス分けは参考になります。ただ、それに振り回されすぎないことです。家庭で見るべきなのは、クラス名ではなく、子どもがどの問題を確実に解けるようになっているかです。
まずは弱点を見つける。次に短時間で繰り返す。そして、間違い直しを本当にできる状態まで持っていく。豊島岡志望の家庭学習は、この順序で考えると整理しやすくなります。
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