社会の表は数字の前を読む

社会の過去問を直していると、「ここは覚えていなかった」と子どもが言うことがあります。ところが答案を読み直すと、知識がなかったのではなく、割合を実際の人数として比べていた。別の年の数字を使っていた。これは、よくあります。

豊島岡女子学園の2026年度社会3回分には、資料を読み分ける設問があります。第1回では価格指数、気候、輸入、第2回では地形図、河川の流量、施設数、第3回では人口構成、産業、雨温図などです。題材は違いますが、表やグラフから設問に合う数字を選ぶ場面は、3回とも確認できます。

数字を知識と結びつける前に、表題、調査年、単位を確かめます。人や円などの実際の数なのか、全体に占める割合なのか。どの地域や時期を比べるのか。最大や最小を探せばよい問いもあれば、二つ以上の条件に合うものを選ぶ問いもあります。ここを飛ばすと、知識はあっても別の列を使ってしまいます。

直しでは、正誤だけでなく問題用紙の書き込みも読み返します。表題、年、単位を確かめ、使う列や地域を絞った跡があるのに間違えたなら、用語や背景知識が足りなかったのかもしれません。反対に、数字だけへ丸をつけている場合は、資料の読み違いが考えられます。「割合」「増加」「二つ選ぶ」といった設問の言葉を落としていることもあります。

すべてを暗記不足として直すと、復習する範囲ばかりが広がります。2026年度の3回分を使い、誤答の横へ「知識」「資料」「設問」のどこで止まったかを短く残すと、次に直すものが分かります。資料で間違えた問題は、「割合・2020年・3地域」のように使う内容を表のそばへ書いてから、もう一度解けばよいでしょう。

知識が足りなかった問題は、その場で関連単元を全部始めなくてもかまいません。別の課題として控えておく方法もあります。豊島岡女子学園の社会では、数字を眺め始める前に、何を比べた資料なのかを確かめる。暗記を増やすかどうかは、それから考えればよいのです。